親父と愛犬

モモが我が家に来ることになった経緯を思い出して、今になって親父も頑張ってたんだな・・・と思った。



正直、親父の晩年は「大変」という言葉の意味が分からなくなるくらい大変だったので、親父も頑張ってたことは思う余裕すらなかった。



だけど、モモが来たということは、親父が自分なりに、なんとかしたい!という気持ちがあったことの証明なので、今は素直に「お父さん、お疲れ様!頑張ったね。」と言ってあげたい。




元々は犬嫌いだった親父が犬に目覚めたのが、ラブラドールのラブだったことは昨日のブログに書いてたんだけど、それ以降の親父はとにかく「うちの子」熱愛する親父だった。



まぁ、正直なところ犬という共通の話題がなきゃ、親父とは話もしなかったかも知れないけど、親父はいろいろ性格に難のある親父だったけど、私がこよなく愛する犬達を自分もこよなく愛してくれてた。



だから、親父の世話で大変で、母も私も心身ともに疲れ切っていたけど、親父の希望を叶えてあげよう!と思ったのも、親父のこの日頃の行いの結果なんだと思う。



親父がまだまだ元気だった頃、我が家には3頭の犬がいて、親父はラブの散歩が日課だったけど、たまにパピも、ごくごくたまにおちゃちゃも一緒に行きたい!とか言ってきたら、親父は両手にリード、もう一匹はお腹にリードを巻いて、3匹を散歩に連れて行くこともあったくらい、犬の為に労を惜しまなかった人。




病気になってからも、初期のころは、あいと一緒に色々なところにお出かけをした。



意外なことに、親父は花が大好きで、季節のお花を犬を連れて見に行くことを、とても楽しみにしていた。



もういよいよ親父が大変過ぎて、犬と一緒には連れて行けなくなったので、親父だけ連れて行ってたら、親父は「犬も連れてやろう!ワシが面倒みるから。」とか抜かしとった。。。



いやいやいや・・・親父に手が掛かって、犬の世話まで出来ないんだよ、なのになんで親父が世話するって、何か間違ってるやろ!!とか思ったものだが、それくらい親父は犬と一緒を心から愛してた。



心って犬に伝わるんだよね。。。親父は居眠りから意識を失ってしまうことが度々あって、後半は救急車のお世話になりまくった。



医者からも、居眠りをしないように気をつけろと言われたけど、親父の様子ばかり見てもいられないので、困っていたら・・・・、あいが、親父が居眠りしてたら「わんわん!」と起こしたり、居眠りしそうになったら親父を小突き回して、庭に出して!と催促したりして、本当にあいには随分世話になった。



モモも、親父の背中に周りこんでお尻のあたりで寝ようとして、親父がソファーの背もたれでリラックスできないようにしたり、親父がいつも座ってる場所を占領したり、体の小さいモモなりに、あの時は親父の面倒を見てくれていたのだと思う。



私は私で、親父に愛犬を庭に出すのは親父の仕事!と押し付けて、庭に出たら悪い人がうちの可愛い子達を狙っているから、絶対に目を離してはイケナイ!と脳みそに刻みつくまで教え込み、庭に犬を出したら、悪い人から愛犬を守らなければイケナイ!(つまり居眠りしている暇は無い!)を徹底的にやってもらった。



もちろん、それにはあいモモが協力してくれて、親父の晩年は愛犬たちと一緒に庭で日向ぼっこするのが日常だった。



もちろん、私は親父が庭で愛犬たちを見守るために、親父が気に入った椅子を用意して、置いてあげてたよ。(組み立ても私がした。)



親父に聞くすべがないので、本当のところは分からないけど、私は親父は犬を愛したお陰で、愛情に溢れた、心温まる晩年だったのではないかと思う。



あいは親父が亡くなる2か月前に亡くなったけど、その時は意識も朦朧としていた親父だけど、あいのことを聞くと涙を流して「可愛い犬やった・・・。」と言ってた。



そして、2か月もせずに親父も旅立った。もしかしたらあいが迎えに来たので、天邪鬼な親父でもあいにはホイホイ付いて行ったからではないか・・・・とふと思うことがある。



今はあの世で、亡くなった愛犬たちと一緒に楽しく過ごしているんだろうなぁ~。



今思うと、愛犬たちのお陰で、私も親父に親孝行をしてあげられたのかも知れないなと思う。



やっぱり犬って素晴らしい!



私もこれからも犬と共に生きられるように、健康面でも経済面でも頑張っていこう!と思う。



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